最近面白かったテレビ(サイエンスZERO)

会社なんかで話していると「テレビうちにねえ」「面白い番組ってあるっけ」みたいな話が時々出るので気まぐれで紹介です。


毎回大ヒットのわけではないですが、前回の「未来が変わる DNA解読 新時代」はかなり良かったです(再放送は金曜19:00〜)。以下、説明文の抜粋。

DNAの塩基配列を解読するシークエンス技術が急速に進歩している。1985年当時は、電気泳動という方法で一日に1000塩基を解読するのがやっとだった。この方法で仮に30億対あるというDNAの配列を全部解読しようとすると、8000年以上かかることになる。その後「シークエンサー」という解読装置が開発され、ヒトゲノム計画で活躍したシークエンサー一台の解読能力は一日92万塩基、単純計算で全解読はおよそ9年でできるほどに進歩した。


http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp270.html


一応、大学で生物をやってたのですが、私がまだ学生だった頃の印象は、一日1000塩基は結構つらいぞ・・・って感じです(手作業が多く、机ぐらいの長さのガラス板を洗剤で磨いて、寒天を張る。気泡が入ると終わる・・・。ちなみに寒天は発癌物質入りの特製寒天)。それが、機械で自動化され一日に92万塩基解読ってことになってしまうとは・・・・。ムーアの法則なんてめじゃありません。


また、近い将来には、100万円程度で、個人の全遺伝子解析ができるようになるといい、SNPを考慮したオーダメイド医療がより身近なものになるみたいな話もあったりします。こういった話を聞いていると、「医療格差ハジマタ!!」としみじみ思ってしまいます・・・。国、地域、収入、情報力による格差の拡大はまだまだこれからだって思うのですが、いかが思われますでしょうか・・・。