クローズアップ現代〜スーパー雑草が水田を襲う

これまた面白かったので紹介。再放送は、、、たぶんないでしょう。

以下、HPより転記

今、除草剤が効かない"スーパー雑草"が拡大している。宮城県では田んぼに"オモダカ"という雑草が急速に増え、コメの収穫に影響が出ている。福岡県では麦畑に数種類の除草剤でも効かない雑草が出現した。雑草の効率的な管理は農家の宿願。それが1980年代に優れた除草剤が次々に登場し、一気に普及した。ところが同じ除草剤を散布し続けたことで雑草が抵抗性を獲得してしまったのだ。さらにアメリカでは、「グリホサート」という世界的に広く普及している除草剤が効かない雑草が登場。その除草剤に耐性を持つよう遺伝子組み換えされた農作物への影響が心配されている。この雑草とどう向き合っていけばよいのか?その現状と対策を探る。


http://www.nhk.or.jp/gendai/:tilte=クローズアップ 現代 9月7日(月)放送

といった内容。構図としては、抗生物質の乱用と耐性菌(MRSAとか)の出現に非常に近い構図だと感じました。1980年以前は、作物の生育状況に合わせ、複数の除草剤を使い分けていたため、Aという除草剤につよい突然変異が生まれても、次のBという除草剤の散布で枯れていたのではないかとのこと。それが、近年になり、SU剤(特徴:いろんな雑草に利く。一発散布。何回も撒く必要なし)という農薬が非常に広く使われるようになってから、SU剤に対する耐性を獲得した雑草、「スーパー雑草」が現れ問題となっているようです。


ちなみに、SU剤はさまざまな農薬の混合?したもののようです。

SU剤は、ほとんどの一発剤の広葉対象の有効成分として使用されている、ベンスルフロンメチルやピラゾスルフロンエチル、イマゾスルフロン等のことです。ダイナマンにはベンスルフロンメチルが含まれていますが・・・・


http://www.nichino.co.jp/products/faq/sh/07.html


また、海外では「遺伝子組み換え作物(特定農薬への耐性UP)+特定農薬」のコンボで、


雑草涙目・・・、人間大勝利。大規模農園(東京ドーム100個分とか) 収益最高!!! 


みたいな感じだったのが、一転して、


雑草も農薬耐性装備、人間涙目、雑草大勝利。大規模農園で手動草取り・・・orz.....


と潮目がかわりえらい事になっているようです。


個人的な思いとしては、農業であれ、医療であれ、コンピュータシステムであれ、度が過ぎた最適化や、過度な均一化はロクでもない事態を招きますよ・・・・みたいな風に思えてしまうのですが、いかがなものでしょうか・・・?


ここ数十年の情報化、グローバル化で、ある時点でとても優れていると評価されたものが一気に広がるような傾向があると思っているので、農業、医療の分野に関わらず他の分野でも不安であったりします。



補足:
農薬や、耐性の話については下記がかなり詳しかったです。

農薬を徹底追究!!!(6)除草剤(後半)
農薬を徹底追求?!!(5)除草剤編その2