スティーブ・ジョブズ-偶像復活
- 作者: ジェフリー・S・ヤング,ウィリアム・L・サイモン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/11/05
- メディア: 単行本
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前もって言っておくと、この本を読むことを特に推奨はしていない。ただ、今まで読んだ本の中でかなり強烈な本であった(得るものがあったというよりもただただ混乱した)。スティーブ・ジョブズが、「禅」や「菜食主義」とかそっちの属性の人間だというのは聞いていたので、「謙虚」で「思慮深く」かつ「たぐまい稀なるビジョナリー」みたいな人(聖人みたいなイメージ)なのかと思っていたのだが、そういうわけではないらしい。
身近なパートナにも残酷な仕打ちをし(例:事業における多大な貢献者であったも容赦なく更迭ししかもその業績をすべて自分のものにする)、支配欲、自己顕示欲が非常に強い人間として本書では描かれている。
光が強ければ、闇も深いといった所か(ただ、私から見ると常軌を逸した闇の深さに見えた)。
雑誌か何かで
みたいな特集があったようだが、本書を読んだ後だと「全く参考になる余地がないのではないか?」といった印象をいただかせるほど、強烈な光と闇をもった人物といった印象である。
補足1:前半生の話であり、近年は以前に比べ調和の取れた人物になったとの描写がある。
補足2:本書に基づく印象である。アマゾンの書評欄に事実と違う部分があるとの指摘があった。
「トイ・ストーリー」が大ヒットして栄誉に輝いたイベントでジョブズが監督のラセターを壇上にあげずに自分で栄光を独り占めしたと書いてありますが、実際にそのシーンを映像で見たのですが全然そんなことはありませんでした。壇上にはジョブズのみ呼ばれて賞を受けその次にラセターのところに行って彼の手を持ち上げて観衆に応えていました。
補足3:企業本、ビジネス本としてはほとんど役に立たないと思う。スティーブ・ジョブズ 個人に興味がある人、Appleファンでどのようにして製品が生み出されたか知りたい人向けか?