「株式投資は宗教か？」をよんで

ちょっと前に、藤沢数希さんのブログに気になる記事がありました。「株式投資は宗教なのか？」というものです。
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51223934.html
　株式投資にも大きく分けて三つの宗派があるようだとして、「短期売買デイ・トレーディング教」、「長期投資ファンダメンタル教」、「インデックス・ファンド教」をあげています。

株式投資は宗教か？
http://otsu.seesaa.net/article/90971338.html

私とはスタイルは全然違うんですが、結構いつも楽しく読ませていただいているサイトです。で、そこで紹介されていたエントリで

株式投資は宗教なのか？
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51223934.html

１．短期売買デイ・トレーディング教

この宗派の特徴は株式投資を単にパチンコや競馬のような確率の遊びと割り切っている点です。
株が上がる確率と下がる確率は半々なので、格安のネット証券を使って合法的に博打を打とうと言うスタンスです。

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２．長期投資ファンダメンタル教

最も布教活動に熱心な宗教です。
この宗教の信者は、どんな会社にも適正な真の価値が存在すると心から信じています。
財務諸表を分析すれば会社の真の価値が割り出せるのです。

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３．インデックス・ファンド教

最近、徐々に勢力を拡大している宗教です。
彼らの拠り所は効率的市場仮説です。

というものがありました。で、ちょっと思ったことを。

まず、「宗教」って言葉の使いですが幅が広いですよね。視野が狭いある宗教しか認めないような境地をさして「宗教」的だという言い方もします。一方、「私は「仏教」を信じる」みたいな趣味嗜好的な色彩も含みます。

で、私はどのように考えているかというと、前者の宗教的に信じているものはありません。いずれにも利があると思っています（それぞれの宗派で統計的に有意に儲けている人がいると信じているので）。

一方、趣味嗜好的には、

「短期売買デイ・トレーディング教」が一番好き
「長期投資ファンダメンタル教」も結構好き
「インデックス・ファンド教」はオレは興味ねえや

っといった感じです。

で、各々の宗教の人間は「株」「相場」といった実際は一つのものを使って、別々のゲームをしているのではないかと思っています。

「短期売買デイ・トレーディング教」は、基本的には「美人投票ゲーム」だと思ってます。例えば、あるニュースが出た場合に、それが実際の企業の業績に関係するかは大きな問題ではありません。重要なのは、そのニュースをみて何人の人間が上がると思い込み相場に参入するかです。「長期投資ファンダメンタル教」からみて意味のないテクニカル指標にも、テクニカル指標で売買をする人間が存在する以上、大きな意味があるのです（心理ゲームですね）。

「長期投資ファンダメンタル教」は「目利きゲーム」です。企業の真の価値を見抜きまったり待つゲームです（割高でなければ株価は気にしてはいけません）。ただし、私は真の企業価値は「財務諸表」だけから見れるものとは思っていません。その会社のブランド、商品、経営者の姿勢eteの数値化不能な雑多のものまで当然考慮が必要だと思ってます。なんで、PERが〜とか、ROEが〜とかしかいっていないようなやつはエセ長期投資ファンダメンタル教の信者だと思ってます。

友人に服マニアがいるのですが、

服の品質落ちたな〜と思ったら、次の決算の売り上げまで落ちてた

みたいな事を言ってました。その辺まで見極めてこその長期投資ファンダメンタル教だと思います。

最後に「インデックス・ファンド教」ですが、ある程度は市場が合理的な場合もあるんじゃないのと思っています。ただ、市場以上に個人で合理的な人もいるでしょうし、市場（＝大衆の集合体？）も頭に血が上って合理的に判断できなくなるときもあると思います。ただ、市場が全く合理的でないバカかというとそんなことはなく、参考になる局面もあるよね？ぐらいに思っています。

ということで、個人的にはいずれも利があると思っているのですが、大事なのは

自分がその宗教がすきか？肌に合うのか？

ってところが重要なんじゃないかと思います。

マーケットの魔術師 ? 米トップトレーダーが語る成功の秘訣

有名トレーダでも完全な「短期売買デイ・トレーディング教」Onlyの人もいれば、「長期投資ファンダメンタル教」Onlyの人もおり、テクニカルもファンダメンタルも両方意識しなきゃダメだろって人もいます。ただ、多くのトレーダーが言っているのが、自分にあった方法を使えという点は共通で面白かったです。